読むだけで汗が少なくなる本(五味常明)の読書感想文~汗に関する知識がひと通りわかる

投稿:2012/10/01更新:2015/08/04カテゴリ:読書記録

とりあえず、この本を読んでわかること3つ

  • 『汗』の基本はこれ一冊読めばOK
  • 汗をかく必要性について再確認できる
  • 自分でできる汗対策がわかる
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読むだけで汗が少なくなる本(五味常明)/読書感想文

読むだけで汗が少なくなる本

五味常明
発売日(初版):2004/06/10
ページ数:174

個人的評価

4.5

詳細レビュー

ワキガといえばの五味常明先生。インターネットで汗や体臭の悩みを調べれば、たいていは五味先生のサイトにたどり着きます。1990年代にはすでに汗関連の著書を書いており、その知識の信頼性はとても高い・・・と、個人的にはとても信頼している方です(えらそうな言い方でごめんなさい)。

そんな五味先生の著作である読むだけで汗が少なくなる本は、多汗症でもワキガでもなく、純粋に『汗』を扱った珍しい本でした。章のなりたちを見ればそれがわかると思います。

  1. どうしても「汗」がこわい
  2. 私たちはなんのために汗をかくのか
  3. 汗をかけない時代
  4. 汗とワキガ臭
  5. 脇の下(腋窩)の多汗症
  6. 多汗恐怖の治療法
  7. もっと上手に、いい汗をかこう

汗について誤解のない知識を得て、『汗をかくこと』は必要不可欠なことだと知り、多汗への恐怖をなくすこと。それがこの本のテーマだと私は受け取りました。

文章はわかりやすくまとまっており、かつ退屈もしないよう工夫されています。すらすら読んでいるうちに、人並み以上には汗に詳しくなっていた・・・という感じ。更にうまくいけば、『汗をかくのはおかしい』と考えを改めることができます。エアコンなどの影響で汗をかかない『不自然な生活』を強いられている現代人が、いかに異様なものかを理解し、汗をかいて普通だと開き直れるようになるのです。

(私を含む)天邪鬼な人は、「んなこと言っても汗が止まらなきゃ意味ない」「不自然でもいいから汗をかかないようになりたい」 と思ってしまうかもしれません。

もちろん、精神論だけではありません。汗の第一人者が書いているだけあって、読めば汗についての知識が一通り理解できます。

ただし一つ注意点。多汗症についての情報はほぼありません。『脇の下(腋窩)の多汗症』という章はありますが、ワキガと併発するアポクリン汗腺からの多汗と、ストレスや緊張などから発生する精神性発汗を原因とした多汗を取り扱っているのみです。

『多汗症』の定義は諸説ある

多汗症の定義は、医師や専門家により定義が違ったりするので、正直なところ私自身が混乱している状態です。当サイトでは多汗症のことを『身体機能の失調により引き起こされる病的な発汗』としていますが、五味先生がどのように定義しているかはHPなど調べてみてもわかりませんでした。情報をお持ちの方はご一報いただけると幸いです。
多汗症とは

『多汗恐怖の治療法』の章では、おもに精神性発汗についての治療法を取り扱っています。
精神性発汗型多汗とは

個人的には、呼吸法や自律訓練法などの自分でできる方法が載っていることに好感度を持ちました。極端な話ですが、汗について簡単に書いたあと、自分の病院での手術について自慢げに語ってはい終わり、という本もあるので、かなり有用な情報といえます。

また、いい汗をかく方法についても簡単かつ具体的にまとめられていました。ネットでいろいろと調べている人には当たり前の知識かもしれませんが、本が主な情報源の方には貴重な情報になるはずです。

読むだけで汗が少なくなる本(五味常明)の総括

  • 全体的に前向きな姿勢で内容がまとめられている
  • 汗を悪者だとあおらずに、ありのまま受け入れるよう提案している
  • やってみようと思える具体的な対策法が書かれている

以上の3点をおもに評価し、でも結局、汗かくのっていやだよねという天邪鬼さで0.5マイナスしたうえで、『読むだけで汗が少なくなる本』は星4.5とします。

個人的な話~ただの雑談~

やたらと褒めちぎっていて自分でも気持ち悪いなーと思うのですが、それだけ突っ込みどころの少ない本でした。唯一気になったのは、 上で述べた多汗症の定義についてくらいです。さすがは専門医と感嘆するばかりでした。

五味先生は他にもいろいろ著書があるので、見つけたら読んでみようとは思っているものの、ほぼ同じことを何冊も書いているというレビューもあり、手を出せないでいます。他の本を読んでネタ切れになったら、また違う本を読んでみようかなあ。

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