ワキガチェックリスト~耳垢・遺伝・そのほかも~

投稿:カテゴリ:ワキガ(腋臭症)
ワキガチェックリスト~耳垢・遺伝・そのほかも~

自分のニオイは自分が一番わかりません。だからこそ、自分でワキガとわかる、判断基準のチェックリストを作ってみました。
もしワキガかも? と思っているならチェックしてみてください。

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ワキガのセルフチェック

このチェックリストはサイト運営者が調べた情報から作ったもので、医療機関が発表した確かな根拠とは異なります。あくまでも『参考』程度にご覧ください。

これからいくつかのチェック項目を記します。ワキガの人なら大抵に心当たりがあるはずです。チェック数が多いほど、ワキガの可能性も高くなります。

チェック項目

  • 自分で自分のニオイがわかる
  • 他人からニオイについて指摘されたことがある
  • 家族にワキガらしき人がいる
  • ワキの下によく汗をかく
  • 耳垢が柔らかく湿っている
  • ワキ毛に白い粉がついていることがある
  • 服や下着のワキ部分が黄ばむことがある
  • お風呂に入ってすぐワキが臭くなる

各種項目の解説

自分で自分のニオイがわかる

本来、自分のニオイに一番慣れているのは本人なので、よほどでなければニオイを感じることはありません。
にも関わらずニオイを自覚しており、かつ悩んでいるということは、それだけでワキガの可能性があるということです。

ですが、さほど臭っていないのにニオイを気にしてしまう自臭症であるケースもありますので、これだけで確実に判断できるわけではありません。 自臭症(自己臭症・自己臭恐怖症)~自分が臭い気がする病気~

他人からニオイについて指摘されたことがある

説明の必要性がない、より確実な判断方法です。しかし、よほど仲の良い誰かでない限り、あなたに対して『臭い!』などと言い切れはしないでしょう。
曲者なのは家族で、一緒に暮らすと鼻が慣れてしまうことがありますし、家族だからこそ遠慮したり、軽く見られて理解されなかったりします。

家族にワキガらしき人がいる

残念ながら、ワキガは遺伝するというのが定説です。
遺伝率は、片親がワキガの場合は約50%、両親ともにワキガの場合は約70~80%と言われています。
両親がワキガでなくとも、祖父やその先の祖先がワキガだった場合、隔世遺伝でワキガになることもあります。

ワキの下によく汗をかく

まずはワキガを定義する』にて、ワキガ=多汗症ではないと断言しましたが、ワキの下の多汗だけは話が別です。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、ワキの下に集中して存在するものですから、発達していれば当然、ワキ汗の量が増えてしまいます。

耳垢が柔らかく湿っている

この項目が最も重要です。ワキガの原因がアポクリン腺だとは何度も述べていますが、アポクリン腺は耳の中(外耳道)にも存在しているのです。
// 正確にはアポクリン腺の瘢痕(はんこん)です。簡単に言えば退化したアポクリン腺であり、これ自体にニオイはありません。

かつ、耳の中にエクリン腺は存在しませんから、

耳垢が湿っている
→耳の中で汗をかいている
→耳の中にアポクリン腺が存在する
→ワキの下のアポクリン腺も発達しているケースが多い
=ワキガ体質である可能性が高い

という法則が成り立ちます。耳垢が湿っているからといって必ずワキガであるとは限りませんが、とても精度の高い判別法といえます。

なお、前述したとおりワキガは遺伝しますので、両親の耳垢が湿ったタイプである場合、その子どもがカサカサタイプの耳垢であったとしてもワキガである可能性があります。

ワキ毛に白い粉がついていることがある

わき毛の根元に発生する白い粉の一部は、アポクリン汗腺の分泌物が結晶化したものです。
そのため、『アポクリン汗腺が存在する』ことの証明となり、ワキガの可能性も高まります。

ただし、ワキガでなくとも白い粉がつくケースもあります。もし白い粉が確認されたら、耳垢のタイプも調べてください。湿ったタイプなら高確率でワキガであり、乾燥タイプであればその粉はアポクリン腺由来のものではありません。

服や下着のワキ部分が黄ばむことがある

アポクリン腺から出る汗の成分にはたんぱく質・脂質・鉄分などが含まれており、これが衣服に黄ばみを作ります。
着古した服なら黄ばんでもおかしくないですが、あまりに早く黄ばむなら怪しいと言わざるを得ません。
// デオドラントスプレーの影響で黄ばみが出たり、落ち切っていない汗が洗剤などと化学反応を起こして黄ばむこともあります。

お風呂に入ってすぐワキが臭くなる

ワキガではない『汗臭さ』は、体や布に付着した汗の細菌が繁殖して発生するものです。
つまり、お風呂に入ってすぐにニオイが出てきてしまうなら、汗ではなくワキガで臭っていると推測できます。


それぞれの項目に心当たりはありましたか? もしあなたが「ワキガかも」と思ったなら、適切な知識と対策を学んでいきましょう。