自作スースースプレーの作り方を写真付で~メントールクリスタル・ハッカ油~

暑い夏を乗り切る工夫の一つが、シャツクールなどのスースーグッズです。市販品を買ってもいいですが、自作もできるので方法を紹介します。
スースースプレーの作り方(要約)
水にスースー成分とエタノールを混ぜて、溶かしてから使う。
スースースプレーを作る前の準備
今回の例ではスプレー容量の50ml作ります。詳しいとはいいつつも内容はアバウトです。
スースースプレーを作るために準備するもの
- スースー成分(メントールクリスタルかハッカ油)
- エタノール(無水・消毒用、どちらでも可)
- 水(水道水で可)
- その他スプレーなどの道具類
人によりスースー成分の感じ方が異なるため、容量は明確に表記していません。今回の実録を参考に微調整してもらえればと思います。
スースーした感覚の元として、メントールクリスタルかハッカ油を用意します。それぞれの特徴は以下の通りです。
// 左がメントールクリスタル、右がハッカ油
- メントールクリスタル
-
固体
スースー成分が強い
メントール特有の甘い香り
入手しにくい(ネット通販くらい)
保管が面倒(揮発するので冷蔵庫に密封保存)
- ハッカ油
-
液体
メントールクリスタルより穏やかなスースー感
ハッカ独特の強い香り(例:湿布)
比較的入手しやすい
どちらも作って使ってみた結果、私はメントールクリスタル派になりました。強いけれど我慢できる香りであることと、スースー感の強さを重視しました。
スースースプレーを入れるボトルについて
スースースプレー用の容器には条件があります。
-
耐アルコール性のある容器であること
// エタノールを利用するため -
ポリスチレン(PS)製のプラスチックを避けること
// ハッカ油に含まれるリモネンという物質がプラスチックを溶かしてしまうため
2つの条件を満たす容器に、ポリプロピレン(PP)製またはポリエチレン(PE)製のプラスチック容器、そしてガラス製の容器がありますが、細かいことを気にしたくなければガラス製の容器を使うのが手っ取り早いです。
実際にスースースプレーを作ろう
それでは、スースースプレーを作っていきます(写真ではメントールクリスタルを利用しています)。
スースー成分を準備した容器に入れる
// メントールクリスタルを容器に放り込む
スースー成分の元となる、メントールクリスタルかハッカ油を準備した容器に入れます。どれだけ量を入れるかによりスースーの強さが変わりますが、最初のうちはメントールクリスタルは1かけら(1cm位)、ハッカ油は1滴程度にしておいてください。使ってみてスースー成分が足りなければ、後から調節するのがいいでしょう。
最初から調子こいて大量投入すると、スースーを通りこした激痛で身悶えることになります。
// 今回は50mlに対して3欠片入れました。
容器にエタノールを入れて混ぜる
// エタノールにメントールスプレーが溶けた状態
容器にエタノールを投入します。全体の1/10程度(目分量で可)でOKです。メントールクリスタルを使っている場合で、塊が溶け切らなかったら、適宜エタノールの量を増やしてください。
水を入れて混ぜれば完成
// 完成。白い濁りは気にしない。
スースー成分が溶け切ったら、水を入れてさらに混ぜれば完成です。最初は白く濁ったようになりますが問題ありません(後から透明になっていきます)。
実際にスースースプレーを使うときの注意点
体に吹きかければひんやり冷たくて気持ちいい。そんなスースースプレーですが、使うにはいくつか注意が必要になります。
使う場所と状況を考える
前述した通り、香りが割と強いので、使う場所と状況に配慮する必要があります。
『無香料』は『無臭』でない~エタノールとL-メントール~
猫やフェレットなどの動物がいる場合は使用を避ける
ハッカ油を含む精油全般は、猫やフェレットなどの動物に悪影響を及ぼす可能性があるという説があります。もしこれらの動物が家にいるなら、使用を避けたほうがいいでしょう。どうしても使いたい場合は自己責任で。
なお、メントールクリスタルについては動物との関連性が見つかりませんでした。申し訳ありません・・・。
スースースプレーの保管方法
自作したスースースプレーは直射日光のあたらない涼しい場所で保管して、できるだけ早めに使い切ってください。冷蔵庫での保管は、せっかく溶かしたメントールクリスタルが再結晶化してしまうため、避けたほうが無難です。
材料の調達やいくつかの注意事項など、気にしなければならない点はいくつかありますが、使ってみると快適なのがスースースプレーです。市販のスースーグッズじゃ満足できない方、できるだけコストを抑えたい方は、ぜひ自作にチャレンジしてみてください。