8×4 パウダースプレーを使った感想とレビュー~粉っぽさは私感でNo.1
とりあえず一言
なんか粉コナしてて、どこでも売ってる。
8×4 パウダースプレー の情報
タイプ | スプレー |
内容量 | 150g、50g |
効 果 | 皮ふ汗臭・わきが(腋臭)・制汗 |
香 料 | 無香料、せっけん、フレッシュフローラル、ジューシーシトラス、アクアティックマリン、他限定版 |
発売元 | ニベア花王 |
Made in | Japan(日本) |
公式サイト | パウダースプレー|商品ラインナップ|ニベア花王 8x4 |
公式サイトの宣伝文句
制汗成分がしっかりついて、汗をおさえます。
ひんやりとして爽やかな使い心地。
ベタつき、白残りがなく、サラサラの仕上がり。
8×4 パウダースプレー 成分
- 有効成分
- クロルヒドロキシアルミニウム、酸化亜鉛混合物V、緑茶乾留エキス、β-グリチルレチン酸
- その他の成分
- LPG、イソペンタン、シクロジメチコン、ミリスチン酸イソプロピル、シリコン被覆タルク、タルク、イソステアリルアルコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、セリサイト、POE・ジメチコン共重合体、無水エタノール、ヒドロキシアパタイト、BHT
8×4 パウダースプレー を使った感想とレビュー
このレビューは、管理人ラサラの個人的な見解をもとに作成されています。記述内容がすべての人にあてはまるわけではありません。
個人的評価
総合評価:2.5
制 汗:2.5
消 臭:3.0
コスパ:3.0
使用感:2.5
細かい感想とレビュー
// これは『無香料』の8×4パウダースプレーのレビューです。
昔からのド定番ながら日本初じゃあない。
コンビニでも、ドラッグストアでも、近所の小さなスーパーでも。とりあえずで並んでいるデオドラントグッズがこの、8×4パウダースプレーです。時をさかのぼること1951年にドイツで開発され、1974年に日本にやってきたとのこと。
それだけの歴史があると知ると、現在の世間への浸透率にもうなづけます。
// マイナーチェンジはあるものの、昔から見かけるこの姿。
蓋ありから蓋なしに変わったりと、マイナーチェンジは繰り返しているようですが、基本的な外見に大きな変化はなく、どこか安定感があるようにも思えます。
効果の程はプラスマイナストントン。
浸透しているなら効果も高いのかというと……可もなく不可もなく、と言ったところです。
消臭効果に期待してみても、ワキガのような強いニオイには対応しきれません。なら制汗効果はどうか? こちらも多少は汗を抑えますが、ある一定の量を超えると途端に汗が吹き出します。
【実験】制汗スプレーは本当に汗を抑えるか~8×4 パウダースプレー編~
粉っぽさの元であるパウダー成分の難。
以前はデオドラントといえばスプレーが主流でしたが、スティックやロールオンが広まってきた現在、スプレータイプの役割はもっぱら、出先などでニオイや汗が出た際の緊急処置が中心となります。なら、その緊急処置として8×4パウダースプレーがどうか・・・向いていません。
『2種類のパウダーで1日中サラサラキープ』というのが製造元である花王の弁。言うとおり、他社のパウダースプレーよりも粉っぽさ(パウダー)が多めに思えます。汗が噴きでた緊急事態においては、このパウダーが曲者に。汗とパウダー成分が混ざり合った瞬間、ねばねばともぐちゃぐちゃともつかない、なんとも言えぬ状態になってしまうのです。
時間がたてばサラサラになるのかと思えば、そんなことはありません。5分経過してからスプレー散布に触れると、クリームが乾ききっていないときのような、微妙に湿った肌がお出迎えです。1時間経過すればまだましになりますが、サラサラには程遠い感触。というか、そこまで時間がたってしまうと、新しい汗が流れてスプレーの膜を突破します。
汗をかく状況から逃れ、噴射部を触らなければ気にはならないのですが、そんな状態でずっといるのは、精神衛生上よろしくない。
さらにこのパウダー成分。お風呂に入ったとき、結構しっかり洗わなきゃ落ちません。例えば刺激をなくすために、こすらず泡だけで洗う……という人には、このスプレーはお勧めしかねます。実際、私も同様の方法で背中を洗い流したところ、
例の粉っぽい感触が残ってしまいました。
また、スプレーの最中にもパウダーで難儀します。ワキにスプレーしたとき、首元から通ってくるスプレーに粉っぽさを感じます。自分だけがそれに気づくならいいですが、おそらくは周囲にも影響を与えていることでしょう。人がいる中での使用をためらうのには十分な理由です。
また、これは無香料の商品の宿命でもありますが、特有のガスっぽいニオイが少々目立ちます。無香料は無臭ではない、とは言うものの、 ニオイに敏感な人にはつらいかもしれません。
出てしまった汗に使うとサラサラにならない。人前で使うには少々、気を使う。この2点から、緊急時に8×4パウダースプレーは使いづらいと結論付けます。
『どこにでもある』が最大の長所
辛辣なことばかり書いてきましたが、この商品に長所がないわけではありません。
まず、どこにでも売っているというのは大きなアドバンテージになります。スプレーを忘れたときにそのへんのお店によれば、必ずと言っていいほど無香料のこれが置いてあります(ただしコンビニを除く)。また、サイズ展開で50gの小さいものがあるため、持ち運びには苦労しません。
更には販売企業自体が大きいせいか、おまけ付きで売られていることが多々あります。特に、一般では売っていないミニサイズおまけスプレーは、かなり小さいかばん(例えば冠婚葬祭用のハンドバッグ等)にも入れられます。ミニサイズだけで売ってくれりゃあいいのに。
// ミニサイズのおまけがついた8×4パウダースプレー
また、スプレーした瞬間のひんやり感はなかなか気持ちが良いです。メントールは配合されていないので、おそらくはガス噴射による冷たさでしょう。
特長である2種類のパウダーも、完全なる欠点ではありません。8×4パウダースプレーが、スプレータイプにしては制汗効果が高い理由こそ、このパウダー成分にあると私は思っています。
結局のところ、8×4パウダースプレーは、他のデオドラントグッズの補佐役として使うのが一番なのではないでしょうか。正直、これ一本ではとてもとても……です。
8×4 パウダースプレーのレビューまとめ
制汗効果はスプレーにしては高いが物足りない。消臭効果はちょっとした汗臭さまでならなんとかなる。コスパは標準的、使用感はどうしても慣れない。でも、どこにでもある。
以上を踏まえ、総合評価は2.5とします。
なお、このレビューは今後のスプレータイプの基準となります。辛口すぎる気もしますが勘弁してください。
個人的な話~ただの雑談~
歴史の長さと比例して、何度もマイナーチェンジを繰り返してきた8×4パウダースプレーですが、2012年10月現在最新のリニューアルは
甘草成分(β-グリチルレチン酸)の新配合とのこと。
この甘草は英名リコリスと呼ばれるのですが、その名前に心当たりがありました。曼珠沙華、つまりは彼岸花(ヒガンバナ)です。毒性がある彼岸花を使っちゃうの? と、驚いたのですが、なんてことない話。同名で別の植物でした。
甘草(リコリス)は漢方薬にも使われる安全な花。遠いドイツでは某有名グミメーカーが、世界一まずいと噂されるグミの原料として このリコリスを利用しています。(気になる方は『グミ シュネッケン』で検索!)
世界のどこかで健康のため食べている植物が、デオドラントスプレーの成分として使われている。同時に含まれる緑茶成分もそうですが、なんとも奇妙な気分にさせられるものです。