セスキミントの作り方を写真付きで~レシピと保管方法~
湿気が多い梅雨の時期は、特に肌がベタベタして気持ち悪いもの。そんな時に味方になってくれるのが、手作りのデオドラントスプレーであるセスキミントです。とても簡単に作れるので、興味がある方は試してみてください。
セスキミントとは何か
セスキミントとはセスキ炭酸ソーダの水溶液にハッカ油を加えたもののことです。
セスキ炭酸ソーダは、セスキ炭酸ナトリウム・アルカリウォッシュとも呼ばれ、入浴剤の配合成分としても利用されています。水溶液は弱アルカリ性(ph9.8)なので、弱酸性である汗や皮脂汚れを中和して綺麗に落としてくれます。つまり、肌のベタつきを軽減してくれるわけです。
それに冷感作用のあるハッカ油を加えることによって、ジメジメした季節にぴったりな手作りデオドラントグッズになります。
// memo:多くの虫はミントの香りを嫌うため、天然の虫除けスプレーにもなるそうです。
セスキミントの作り方(50ml)
作り方を要約すると
水50mlに対して小さじ1/8程度のセスキ炭酸ソーダを溶かし、ハッカ油に浸した爪楊枝でかき混ぜる。
セスキミントを作るために必要なもの
- セスキ炭酸ソーダ 小さじ1/8(100円ショップでも売っています)
- 水 50ml(水道水で可。衛生面が気になる場合は精製水)
- ハッカ油 適量
- スプレーボトル
- つまようじ
作る間の予備知識
セスキ炭酸ソーダについて
セスキミントを勧めている赤星たみこさんの文献やウェブページを読みましたが、セスキ炭酸ソーダの容量ははっきり決まっていないようでした。水50mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1/8というのは個人的な試行錯誤の結果ですので参考程度にお願いします。
ハッカ油について
ハッカ油には様々な種類がありますが、私は北見ハッカ通商のハッカ油を使っています。大洋製薬のハッカ油と比べて匂いが爽やかな『気がする』からです。とはいえ、誤差の範囲内でしょうから、より安いほうがよければ後者を選んでも問題はないでしょう。
スプレーボトルについて
ハッカ油に含まれるリモネンという成分にはポリスチレンを溶かす性質があります。プラスチックボトルの場合はポロプロピレン(PP)かポリエチレン(PE)製のもの、またはガラス製のボトルを使ってください。私は100円ショップセリアにて購入したアルコール液対応のスプレーボトル(50ml)を利用しています。
セスキミントの詳しい作り方(50ml分)
// memo:見た目のわかりやすさを優先するために計量カップを利用していますが、そのままスプレーボトルに材料を入れて作っても大丈夫です。
水にセスキ炭酸ソーダを溶かす
セスキ炭酸ソーダは重曹と違い、すぐに水に溶けます。小さじ1/8はひとつまみ(親指・人差し指・中指3本でつまんだ量)、または少々さじ2になります。容量は好みにより調整可能です。
爪楊枝の先端をハッカ油に浸す
ハッカ油は匂い・刺激ともに強めなので、1滴単位だと多すぎてしまいます。おもに匂い付けが目的なので、爪楊枝に染みた分だけで充分です。間違っても瓶ごと傾けないように!
ハッカ油付き爪楊枝でセスキ炭酸ソーダ水溶液をかき混ぜる。
かき混ぜてハッカ油の香りが水溶液に移ったらOKです。
スプレーボトルに入れて
セスキミントの完成!
手作りデオドラントスプレー(兼虫よけ)ができました。
セスキミントの使い方
ハンカチ等にスプレーして、ベタベタした肌を拭き取ります。そのままスプレーしても大丈夫ですが、肌が弱い場合は避けたほうが無難です。
セスキミントの保管方法
参考にした文献、ウェブページなどには明記されていませんでした。が、持ち運べる、という記述があったため常温でも大丈夫だと思います。心配なら冷蔵庫へ。
水道水で作ったセスキミントは6月の常温保存1週間程度で臭い始めました。セスキの容量によっても違うとは思いますが、1週間以内で使いきることをおすすめします。余談ですが、掃除用のセスキスプレーは2ヶ月程度持つそうです。
セスキミントを使ってみての感想
べたついた肌をセスキミントで拭き取るとさっぱりします。ミントの香りは好き嫌いが分かれると思いますが、量が少なめなのですぐに飛んでくれるのがありがたいです。
ハッカ油の量が少ないがゆえ、メントール成分によるスースー効果は低めです。それが目的の場合は、市販のスースーグッズを使うか、別に自作したほうがいいでしょう。
自作スースースプレーの作り方を写真付で~メントールクリスタル・ハッカ油~
コスパ最強。1から道具を揃えても1000円以内で済みますし、材料の必要量が少ないため何本でも作れます。
と、利点はいくつかありますが、これじゃなきゃダメ!とは言い切れません。滝汗をかいたらデオドラントシートのほうが手っ取り早いですし、簡単とはいえ作る手間もかかります。エコ志向の人、実験っぽい作業が好きな方にはいいかも。
これ目的でハッカ油を買うのではなく、ハッカ油の使いみちの一つとして覚えておくくらいがよさそうです。