ワキガと食生活~悪い食材いい食材~

食生活の改善だけでワキガは治りませんが、食事に気をつけなければワキガ臭が強くなるだけです。
せめてニオイを最小限に抑えられるように、食べ物の影響についてはよく知っておきましょう。
ワキガ臭を強くする食べ物は?
アポクリン腺を刺激する食べ物はワキガを悪化させる
ワキガの素となるアポクリン腺が刺激されればされるほど、嫌なニオイは強くなってしまいます。そのため、アポクリン腺を刺激しないことが大前提です。具体的には以下の2点がポイントとなります。
- (特に動物性の)脂質を摂取しすぎない
- 刺激の強い香辛料は避ける
(特に動物性の)脂質を摂取しすぎない
動物性の脂質を多く含む食べ物
- 肉類(特に脂身部分)
- 油っぽい物(揚げ物など)
- 乳製品(バター、チーズなど)
- 卵
- ジャンクフードのほとんど
アポクリン腺からのニオイ物質の素はほとんど脂質から作られます。脂質を摂れば摂るほどほどアポクリン腺は元気になるので、ニオイも強くなってしまうのです。
なお、脂質の中でも動物性のものは特にアポクリン腺を活発化させます。肉類や油っぽい食べ物は要注意です。
逆に、脂質を取らな過ぎてもニオイはきつくなります。
脂質を極端にとらないようにしていると、皮ふ自体が不健康になってしまい、ニオイの発散を防ぐ皮脂膜が弱まってしまうためです。
ニオイの強い食材を避ける
刺激の強い香辛料を使う食べ物
- キムチ、激辛料理、エスニック料理など
刺激が強い香辛料は、アポクリン腺を刺激してニオイ成分の生成を促します。
脂質と違い、食べないほどニオイは抑えられますので、どうしても食べたくなった時にだけ食べる、という形にすればいいでしょう。
にら、たまねぎ、にんにくなどのニオイの強い食材は、ワキガに限らず全体の体臭を強めます。
できればこれらも控えるようにしたいものです。
ニオイを抑えてくれる食べ物はないの?
冒頭にてワキガは食生活の改善だけでは治らないと断言しましたが、あくまでも『治らない』だけであり、できるだけ増長させないようにはできます。ですが、食べ物というより『食事』のお話になります。
大前提はバランスのよい食事を常に心がけることです。それにプラスして、以下の点を守りましょう。
- 魚介類中心の日本食を基本とする
- 脂質は植物性のものを優先する
- 体臭に効果がある食材は積極的に食べる
魚介類中心の日本食を基本とする
穀物と魚介類を中心に、旬の野菜をたっぷり食べる日本食は、ワキガを予防するにはまさに理想的な食事です。
ニオイを増長する肉類を控えめにできますし、何より栄養バランスが素晴らしい。
また、後述する『体臭に効果がある食材』が、和食にはとても多く含まれています。
脂質は植物性のものを優先する
動物性の脂質はワキガを増長しやすいため、できるだけ植物性の脂質を使う必要があります。
バターやラードの代わりにサラダ油・・・でもいいのですが、ベストな植物性の脂質はオリーブオイルとごま油の2つ。
癖のある油なので、いつでもどこでも使うというわけにもいきませんが、代用できるところでは積極的に利用していきたいものです。
体臭に効果がある食材は積極的に食べる
『ワキガ』自体に直接効果のある食べ物はありませんが、『体臭』全体に効果のある食べ物は存在します。
体臭に効果がある食材の例
- 緑茶、ほうじ茶
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緑茶やほうじ茶に含まれるポリフェノールが、体内のニオイ成分と化学反応を起こし、様々な角度からニオイを消してくれます。
- 酢(特に黒酢)
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酢に含まれるクエン酸が体臭の発生自体を抑えてくれます。
もっとも効果的なのは黒酢で、1日に大さじ1杯程度飲んだだけでも効果が期待できます。
- 梅干しなどのアルカリ性食品
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健康的な人の血液は弱アルカリ性に保たれており、このバランスが崩れると体調が崩れ、体臭も作られやすい状態になります。
そのため、体内でアルカリ傾向を示すアルカリ性食品を意識してとる必要があります。
肉類などの酸性食品を食べた後は特に、アルカリ性食品による『中和』を心がけるようにしましょう。
具体的には、梅干し、緑黄色野菜、果物、海藻類、キノコ(特に干しシイタケ)、大豆などがそれに該当します。 - ショウガ
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ショウガは体を温め、よい汗をかきやすくする効果があります。
また、ショウガに含まれる辛み成分には、ニオイを消す働きや殺菌効果があります。
日々の食事は避けて通れないものですが、こだわりすぎてストレスになれば本末転倒です。
食事自体が苦痛になってしまわないよう、うまくバランスをとっていきましょう。